インフルエンザ「消滅?」

news.yahoo.co.jp ニュースにもなっていますが、当院でも今のところ一人もインフルエンザの患者さんがいません。例年、12月から2月頃までがピークですので、まだまだ油断は出来ません。ただ、マスク、手洗い、換気、三密を避ける、が有効なのは間違いないです。

 新型コロナウイルスは同じウイルスでもインフルエンザウイルスとは全然特徴が異なります。潜伏期間も感染する時期も違うようです。また、症状もかなり違うようです。インフルエンザが少ないからと言って、新型コロナウイルスも一緒に消滅するとは思いませんが、同時に流行すると本当に医療崩壊してしまいます。

 例年、インフルエンザはこれからが増える時期です。みなさん、気を引き締めて予防に努めましょう!

新型コロナウイルス感染者増えてきましたね

 冬に増えると言われていたとおり増えてきました。まだまだ増えるでしょう。感染者数の発表に一喜一憂するなと専門家は言いますが、そればかり報道されるのでどうしたって気になります。

 北海道で増えている理由は色々あるのでしょう。寒さ、乾燥、GoToなどなど。ただ、インフルエンザがあまり流行していないところを見るとやはり、ウイルス対策としてマスク、手洗い、ソーシャルディスタンスは間違いなく有効と思われます。

 これだけ感染者数が増えると明日は我が身という気になりますが、決してかからないぞと言う決意の下、外出・外食を控えておとなしい生活を心がけています。終わりの見えない戦いに心身共に疲れてしまった人も多いと思いますが、なにはともあれ、マスク、手洗い、ソーシャルディスタンスだけは守りましょう!

来年 春の花粉症予報

 9月30日に来年の花粉飛散予報の第一弾が気象協会から発表になりました。今年の春はシラカバ花粉の飛散量が非常に多かったのですが、ちょうど新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されていたため、外出する人も少なく、マスク着用により花粉症で困る人は少なかったです。

 来年は今年よりはかなり飛散量が減り、ほぼ例年通りのシラカバ花粉の飛散量となりそうです。今後第二弾、第三弾の報告があればまたここで取り上げます。
 その前に、冬に到来するインフルエンザと増えるかも知れない新型コロナには十分気をつけましょうマスク、手洗い、ソーシャルディスタンス!

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イネ科花粉がたくさん飛んでます

 イネ科花粉は春から初夏にかけて花粉を飛ばしますが、枯れる前に秋にも花粉を飛ばします。今年も6月いっぱいで一旦おさまったあとで9月下旬から再び花粉が飛び始めました。例年より飛散量は多いようです。

 この時期はイネ科花粉、キク科花粉(ヨモギ・ブタクサ)、寒暖差、乾燥、風の強い日はホコリも飛びますから、アレルギーの方にはつらい時期です。実際に9月の連休明けから当院も非常に混み始めました。完全に冬になるまで、まだ1ヶ月以上ありますので、お困りの方は耳鼻科の受診をお勧めします。

 

 ついでに、インフルエンザワクチンの情報ですが、希望者が増えることを想定して例年よりも沢山のワクチンを用意して、10月1日の9時から予約を開始しましたが、10時過ぎの段階で用意したワクチンの本数を超える予約が入ってしまいました。大変心苦しいのですが、一旦予約を休止しています。

 現在、ワクチンの追加注文を行い入荷を待っているところです。ただ、本数に限りがありこの状況は全国的なものですので、入荷時期・本数がどうなるか全然わかりません。予防接種を検討されている方は当院にこだわらず、可能な病院で早めの予約をお勧め致します。

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インフル患者が昨年の1000分の1以下

  先月、今年の手足口病は昨年の100分の1と報告したばかりですが、今回は9月のインフル患者の発症者数が昨年の1000分の1以下という厚労省の報告です。手足口病もインフルもウイルスが原因ですから、やはり、コロナウイルスの対策が非常に有効である証拠だと思います。

 ただし、インフルエンザは11月頃から流行が始まり、1月ー2月頃にピークを迎えます。あくまでも9月の報告ですので、私たちは引き続き、マスク、ソーシャルディスタンス、こまめな手洗い、不要不急の外出を控える、を守っていきましょう!

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「発熱患者の受診方法の変更」に関して思うこと

 9月4日に厚労省が発熱患者の受診方法を変更すると発表しました。これまでは各都道府県の保健所に設置された帰国者・接触者相談センターに電話してPCR検査を受けるなどの流れとなっていましたが、10月以降はかかりつけ医や身近な医療機関に電話をして新型コロナとインフルエンザの両方の検査を受ける。検査ができない場合は他の医療機関を紹介する、という仕組みに変更するそうです。

 私も以前からインフルエンザ流行期に入った場合の発熱時の診療について心配していましたが、今回の発表にはあきれてしまい、がっかりしました。私の個人的な(がっかりした)意見を書いておきます。

 

【がっかり1;全員に電話対応できない!】

 インフルエンザの流行期には当院のような小さなクリニックでも発熱した患者さんが数十人受診されることがあります。その方々が電話をしてきた場合、当院には電話は1台しかありませんので一度に対応できる相手も一人だけです。これだけで、数十分の時間をとられて、受付業務が止まってしまいます。また、対応する事務職員は医療の専門家ではありませんので、専門的な内容には対応できません。毎回、医師が直接応対していると医師は一人ですので今度は診療業務が止まってしまいます。また、電話がつながらないために、直接クリニックを受診して、窓口で診察を断られる事態が起こるかもしれません。

 

【がっかり2;PCR検査ができない!】

 新型コロナウイルスの診断に必要なPCR検査はドライブスルー方式で代表されるように、患者さんも検査をする人も外部との接触が少ない状態で行うのが理想です。ただ、当院はビルの2階ですので、ドライブスルーは不可能です。そもそも、インフルエンザが流行する真冬に外で検査をするのは少なくとも北海道では無理だと思います。当院は入り口も一つ、待合室も一つですので、発熱患者さんとそれ以外の患者さんの動線を分けることも不可能です。このような施設で無理して検査をするとクラスターが発生する危険性が高くなります。当院のような設備のクリニックはたくさんあると思いますが、このような施設では新型コロナウイルスの検査は難しいと思います。

 

【がっかり3;備品が足りない!】

 新型コロナウイルスに感染している可能性がある患者さんを診察する場合はウイルスを通さない特殊なマスク(N95マスク)、防護服、帽子、グローブ、フェイスシールドが必要です。このような備品は当院のような小さなクリニックでは十分な数が手に入りません。この備品を使わずに検査をした場合、医療者が感染してクラスターが発生します。当然、クリニック全体を消毒しなければなりませんし、2週間以上閉院しなければなりません。結局、患者さんに迷惑をかけることになります。

 

【まとめ】

 愚痴ばかりで申し訳ありませんが、誰かを責めているわけではありません。悪いのは新型コロナウイルスですので、政府や厚労省の方々も苦心して頑張ってくれているのだと思います。

 私たちクリニックで勤務している人間は地元の地域の人々が行き場を失わないように普通の診療がしたいだけです。新型コロナウイルスが流行してからはどこの病院も赤字経営で苦しんでおり私達のクリニックも赤字です!

 理想的には新型コロナウイルスとインフルエンザの両方の検査を同時にできる専用の施設を拡充すること。発熱患者はそのような施設で診察を受けて、そのような病院には十分な備品や資金を援助してあげる。一方、我々のような小さなクリニックは備品や援助はいらないから、発熱以外の患者さんをいつも通り普通に診療できる体制が理想です。

 本当は、みなさんのウイルス対策が効果を発揮して、警戒していたほどコロナもインフルも流行しなかった、と言うのが一番の理想でしょうね。

ヨモギ花粉飛散開始?

 北海道立衛生研究所の報告では、例年より2週間ほど早く8月上旬からヨモギ花粉の飛散が始まったようです。理由はわかりませんが、7月から気温があまり高くならないのが関係あるのではないかと思っています。

 本州では猛暑日が続く例年以上に暑い夏のようですが、札幌では7月中に最高気温が30度を超える真夏日が一度もなかった例年よりも涼しい夏でした。これは93年ぶりの珍事らしいです。8月に入っても30度を超える日はほとんどなく、雨や曇りの日が多いようです。

 今年は夏休みが短く、真夏の登校日の多い子供達にとっては少しでも涼しい方が楽でしょう。その代わり、秋の訪れが早いと秋の花粉症も早まりそうです。今年は体調に気を使うことが多いですね。頑張りましょう!

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