背中は語らない?

 昨日は日本新薬さんにお邪魔して、『Power Pointを使ったプレゼンテーションのコツ』というテーマでお話をさせて頂きました。耳鼻科の仕事とは何も関係ないので趣味に近い話です。初めて聞く内容もあったようでみなさん熱心に最後まで聞いて頂きありがたいことです。

 以前から感じていたことですが、日本の研究者や医療関係者は発表や議論のトレーニングをほとんど受けていないため、名だたる研究施設のすばらしい研究内容なのに発表がかなりお粗末でがっかりすることも多いです。アメリカでは大学に専門の講座が有り、私も留学時代は1年間受講し、大変勉強になりました。

 日本人は昔から「沈黙は美徳」「空気を読む」「暗黙の了解」「師匠の技を盗め」「背中が全てを語る」などという表現をして、口に出して思いを伝えたり熱い議論を闘わすことを良しとしない風潮があるような気がします。もちろん、空気を読むことは大事なことですが、精神論だけで全てが上手くいくとも思えません。背中をいくら見ても何も身につかないと私は思います。

 

 やはり基本的なことはきちんとした指導を早い時期に受けるべきだというのが私の持論です。

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