PM2.5?暖冬? -真冬のアレルギーの謎-

 最近は「〇〇年ぶりの異常気象」という言葉が日常茶飯事になり、却って新鮮味が無くなってきましたね。札幌では11月に「62年ぶりに40センチの積雪」と報道があったばかりなのに、「積雪40センチから0(ゼロ)になるのは54年ぶり」との報道がありました。何とも忙しいですね。

 

 当院で変わったことと言えばこの時期に鼻炎や喘息の様なアレルギーと思われる上気道症状の患者さんが非常に多いことです。もちろん、通年性アレルギーと呼ばれるハウスダスト(ほこり)やダニ、動物の毛など季節に関係なく症状が出るアレルギーは今までもありましたが、今年初めてこのような症状が出た、と言う方が多く、原因を知りたいということでアレルギー検査を希望される方が沢山います。この時期には珍しいことです。

 

 ここからは私の想像ですが、先日中国からPM2.5が札幌に大量に飛散上陸してくる特に札幌の東区、北区で多いとの報道がありました。目に見えるほどのものでは無いので実感はありませんが、おそらくアレルギー症状の原因に関係があるのではないかと思っています。

 

 そして、やはり暖冬も関係しているのでは無いでしょうか。例年であれば積雪でホコリが舞うことは少ないのですが、空気が乾燥しているところに「積雪0」ですからかなりホコリが舞っているのでは無いでしょうか。

 

 代わりと言ってはなんですが、昨年の今頃猛威をふるっていたインフルエンザはまだまだ下火ですね

 

 いずれにせよ、外出の時はマスク、が一番ではないかと思います。