耳の病気が増えています 〜寒さ、ストレスなどが関連?〜

 本日よりさっぽろ雪祭りがオンラインで開催となりました。大雪像の無い大通り公園は

寂しい限りです。例年この時期は人の流れも多く、色々な病原菌が道外、国外から持ち込まれ、インフルエンザを始めとする感染症が流行するのですが、今年は全く流行しておりません。ただ、寒さと乾燥で免疫力は落ちますので、寒い年末年始から溶連菌などウイルス以外の風邪はそこそこ流行しています。引き続き気をつけましょう。
 一方、いつもなら暖かくなり新年度が始まる春先に増える、めまい、難聴などの耳に関連した
病気が今年は年末年始から多い気がします。新年度に増える理由は気候の変化による自律神経の乱れ、新学期、入社、転勤、転居など大きな環境の変化による疲労、ストレスのためと考えられています。今回年末年始から増えているのは少なからず、新型コロナウイルスの影響もあるのではないかと思っています。受診した患者さんに聞くと、
・外出自粛による運動不足、会食等ストレス発散の場を奪われる。
・登校、出勤の制限や友人、親戚と直接会う機会の減少。
・テレワーク、オンライン授業などでパソコン、タブレットスマホ画面を見る時間が増えることによる目の疲れ、肩こり。
・音楽鑑賞、動画視聴等を含めてイヤホンを使う時間が長い。
など疲労やストレス、耳への刺激が増えているという訴えを多く聞きます。なにより、終始感染対策に気を配らなければならず、先の見えない不安感も強いと思います。
 withコロナの時代を見据えて、上手く気分転換できる環境を整える必要があるように思います。大がかりなことをする必要はありませんので、1日数回体操をするとか、いつもより小まめに掃除をするとか、貯まっていた物を整理整頓するとか、これまでサボっていたことを少しやるだけでも良いかもしれません。みんなで力を合わせてこの苦境を乗り越えましょう!