新年が明けて、札幌市内でもインフルエンザが猛威をふるうようになってきました。
今シーズンのインフルエンザの特徴はA型、B型ともに多いこととA型の一部で耐性を持つ種類があること。
当クリニックでもインフルエンザ陽性患者はA型、B型がほぼ同数出現しています。特に中央区ではB型の方が多い施設もあるようです。インフルエンザにはA型、B型、C型の3種類有りA型が最も流行しやすい特徴があります。必然的に毎年A型の患者さんが一番多いのですが、今年はやや傾向が異なるようです。
このことと関連しているのかどうかわかりませんが、A型の一部でタミフル、ラピアクタというよく使われる薬剤が効かないという耐性ウイルスが出現していることが話題となっております。当クリニックでは元々摂取回数が少なくてすむイナビル、リレンザを処方することが多いのですが、いずれも吸入薬ですので、吸入力の弱い乳幼児や高齢者にはタミフルを処方せざるを得ません。
同じ薬を使い続けると必ず耐性を持つウイルス・菌が出現するのは医療に関わるものにとって頭の痛い問題で、長年いたちごっこが繰り返されています。
昔から変わらないのは予防法である「手洗い・うがい」です。
しのろ耳鼻咽喉科クリニック
院長 武市紀人