せっかく新築したのに、春遠し・・・

 今は世界がコロナを中心に回っている状況ですね。こんな世界が訪れるとは夢にも思っていませんでした。

 世界中の方々が不安な毎日を過ごし、政治は混乱し、医療現場は医療崩壊寸前です。クラスターが発生した北海道がんセンターは私が医学部を卒業して3年目に赴任した病院です。とても他人ごとには思えません。

 うちのクリニックも4月1日に隣の新築のビルに移転して、ピカピカの設備で気持ちよく患者さんを迎えるつもりでした。4月から北海道は花粉症の本番を迎えますので、本来は困っている方はどんどんいらして下さい、と言うべき所を、今は医療対応も簡略化しなければならず、極力受診を控えるように指導しなければならず、新築早々、換気と消毒の毎日です。せっかく新しくした設備も半分は眠ったままです。

 私たちスタッフも万が一にも院内で感染が広まらないように緊張の毎日です。今は、どうしても軽症、不要不急の症状であれば極力受診を控えるように、どうしても受診が必要な場合は最小限の人数で受診していただき、密集を避けるためにも待ち時間を極力少なく、そのために診療も短時間で終わらせる必要があります。

 このような対応をするために新築したわけではありませんが、コロナウイルスの状況が落ち着くまで仕方ありません。当院の受診を希望する患者様には大変ご不便ご迷惑をおかけしていることと思いますが、感染が落ち着くまでみんなで力を合わせて乗り切りましょう。コロナを克服した暁にはたっぷりとお付き合い致します。