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インフルエンザ検査のジレンマ

 先日、問診のジレンマという話をしたばかりですが、そのときにも話題にしましたがインフルエンザの検査でもいつも悩みます

 

 2月は通常、耳鼻科の開業医にとっては暇な時期のはずなのですが、昨年も今年もかなり忙しくしております。風邪、インフルエンザ、鼻水、咳の症状の方が多いようです。

 

 そこで、悩むのがインフルエンザの検査です。

一般論として、

・発症後12時間以上たってから検査をすると陽性に出やすい。

・逆に発症後48時間以上たつと治療の効果が低い。

・体温38度-40度の発熱に関節痛を伴う場合はインフルエンザを疑う。

となっていると思います。

 

私が悩むのは、

・たしかに、発熱直後に検査をして陰性となった翌日にもう一度検査をすると陽性に出る人がいる。でも、発症時期は本人の自覚症状で判断しているので、発症後12時間以上かどうかは実際には誰にもわからないはず。たとえば、寝ている間に発熱していたけど、熱を測ったのは翌朝かもしれない。

・陽性が出たからといって体力があって症状も軽い人に薬は必要なのだろうか。

・ワクチン接種者に多いが、37度台の熱でも陽性に出る人がいる。

 

こう考えると、熱が出た直後の人、微熱の人にも全員インフルエンザを検査しなければならなくなります。検査料だけで1000円ぐらい(3割負担)かかりますので、全員にやるのはさすがにためらわれます。

 

 現段階では、一般論にのっとった状況で検査をしていますが、集団生活をしている学生、学校関係者、抵抗力の弱い人の相手をする機会のある医療関係者、乳幼児、高齢者の家族などは希望があれば微熱、早期でも検査をしています。

 

 早期でも陽性の判定ができる検査も開発されているようですので、某飲食店ではありませんが「安く早く」検査ができるようになると良いですね。