インフルエンザが増えてきました 〜例年より遅いです〜

 昨年、一昨年はこの時期にはインフルエンザのピークを迎えており、周囲の学校では学級閉鎖等が多く、クリニックにも発熱した子ども達がたくさんやって来ていました。温暖化の影響かどうかわかりませんが、今年は流行の開始がかなり遅れている印象です。

 今年はマイコプラズマ肺炎の様な咳が長引く風邪が非常に多い印象ですが、コロナもインフルも少ない印象です。ただ、先週から少しずつ、コロナ・インフルの患者の来院が増えてきて、今週は毎日数名ずつのコロナ・インフル患者がおります。これからどんどん増えていくと思いますので、マスク・手洗い・うがいで予防しましょう。

 

咳が長引く風邪が流行っています

 残暑も落ち着き、冬の気配が近づく秋には、咳が長引く患者さんがたくさん耳鼻科を訪れます。基本的には風邪が原因のことが多いのですが、咳が長引く原因として耳鼻科では

・元々あった副鼻腔炎蓄膿症)が悪化し、ドロドロの鼻水がのどに落ちる後鼻漏が咳の原因になる

・元々あったアレルギー(鼻炎や喘息など)が悪化し、のどのイガイガ、胸がゼコゼコして咳の原因になる

 と言う方が多いです。

 咳が長引くのはとてもつらいですが、副鼻腔炎やアレルギーの場合は適切な治療を行えば咳症状は軽くすることができます。

 ただ、発熱や息苦しさの症状の患者さんの中には耳鼻科で治療しても治らず、呼吸器内科を受診した結果、新型コロナウイルス感染症の後遺症やマイコプラズマ肺炎と診断され、点滴や入院治療が必要になる方もいます。

 耳鼻科を受診するか呼吸器内科を受診するか迷うところですが、息苦しさを感じる場合は、まずは呼吸器内科で肺炎のチェックを受けることをおすすめいたします。

秋の花粉症 〜ヨモギ花粉〜 始まりました

 今週に入り、アレルギー性鼻炎症状の患者さん、特に水っぱな、くしゃみ、目のかゆみなど花粉症と思われる方が増えてきましたが、案の定、北海道立衛生研究所の報告では今週からヨモギ花粉の飛散が増えているようです。10月一杯頃まで続くと思われますので、ヨモギ花粉症の方は早めの対処が大事です。

 

新型コロナウイルス感染 〜ずっと高止まり〜

 昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行されてから全例報告がなくなり、感染患者数の推移がわかりにくくなりました。今は下水サーベイランスの結果を参考にしています。5類移行前から下水サーベイランスの結果と感染者数はほぼ一致していました。

 結果のグラフを見ていると、以前は明らかに「波」とわかるような満ちた時と引いた時がありましたが、昨年5月からは満ちた状態のまま上がったり下がったりして、しかもその波が少しずつ大きくなっています。

 5類に移行してから行動制限が緩くなり、元の生活に戻りつつあります。いつまでも家に閉じこもっているわけにはいきませんので、人の往来が増えることについては私は全面的に賛成です。ただ、行動制限を緩くすることと、油断することは全然別です。少なくとも、クリニックで働いている限り、コロナの患者は減るどころかどんどん増えていて、高熱で苦しんでいる人が毎日たくさん訪れるので、コロナに対する警戒心は強いままです。かからないに越したことはないので、みなさん決して油断せず、かからないように、そしてかかってしまったら他の人にうつさないように気をつけましょう。

 

夏風邪&コロナ 警報目前

 一般に夏風邪と呼ばれるものの代表は咽頭結膜熱(プール熱アデノウイルス感染症とも言います)、手足口病ヘルパンギーナです。毎年、夏に流行るので当たり前のことですが、今年もその季節がやって来ました。おまけに、コロナ感染症も高止まりしたままジワジワ増えていて、夏風邪ではない溶連菌感染症も高止まりしたまま減っていません。

 当院にも毎日たくさんの発熱患者さんがやって来て、コロナ、溶連菌、アデノウイルスの検査をしています。手足口病ヘルパンギーナは診察で見れば分かるので検査はありません。約半数の方が上記の夏風邪かコロナか溶連菌になっています。

 溶連菌以外はウイルス感染なので特効薬がありません。子どもがかかると高熱とのどの痛みが続くのでかなり体力をすり減らしてつらい思いをします。完全に予防するのは難しいので、怪しいなと思ったら、早めに対処するのが良さそうです。かかるのは仕方ないとして、家族や他の人にうつさないように気をつけるしかないですね。お困りの際は、小児科、内科、耳鼻科でご相談下さい。

 

イネ科花粉 増えてきました

 今年のシラカバ花粉は例年以上に大変でしたが、ようやく終わりを迎えたようです。入れ替わりに夏の花粉症の代表である、イネ科花粉の飛散量が増えてきました。シラカバ花粉に比べれば、重症になることは少ないですが、イネ科花粉シーズンは長いので、お困りの方は早めのご準備を。

 

シラカバ花粉 まだまだ続く

 今年のシラカバ花粉はやっかいですね。道立衛生研究所の報告で「極めて多い」がこれほど続くのは初めて見ました。例年、5月も下旬になると徐々に減って来るはずですが、まだ「多い」の状態ですから、例年よりはまだまだ症状が続きそうです。シラカバ花粉症の人はもう一踏ん張りです。

 その後はイネ科花粉が始まります。シラカバ花粉ほどはたくさん飛びませんが、暑い夏になりそうですので、引き続き対策を十分に