今年のインフルは手強い!!

 現在、当院には毎日数十人の発熱患者が来院されています。そのため、本来、点滴や耳の処置などに利用しているベッドのある場所を閉鎖して、発熱患者の待機場所とさせて頂いております。それにもかかわらず、入りきれないほど多くの発熱患者が来院することもあり、その場合は感染対策の観点から大変心苦しいのですが、事前予告なく受付を終了させて頂いております。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 発熱患者で多くみられるのがA型インフルエンザです。例年よりも早く感染者が増加していますが、今年のインフルエンザの特徴はそれだけではありません。

 複数回感染(2ヶ月以内にインフルAに感染した方が再びインフルAに陽性になる方)、同時感染インフルAと新型コロナ、インフルAと溶連菌など二つ以上同時に陽性になる方)、ワクチン接種済みにもかかわらずインフルA陽性となり高熱が出る方、まだ少ないながらB型インフルエンザが陽性になる方など例年にはないほど感染力が強い印象です。

 さらに我々の悩みが深刻な薬剤不足と検査キット不足。薬剤は咳止め、痰切れがほとんど入荷しない状態。検査キットはアデノウイルス、溶連菌の検査キットがたまにしか入荷しない状態が続いております。

 つらい思いをされている患者様のお役に立てるように当院も精一杯頑張っておりますが、小さなクリニックのために全ての要求にお答えすることが難しい状況が続いております。早くこの感染状況が落ち着くこと、当院の診療状況にご理解頂けることを願っています。引き続き感染対策を頑張りましょう!

 

インフルエンザ激増&受診患者激増

 札幌市が実施している下水サーベイランスによるとインフルエンザウイルスの検出濃度が前週の3.2倍に激増しています。当院でもこの2,3週間でかなりインフルエンザが増えている印象です。ただ、相変わらず新型コロナウイルスも多く、アデノウイルス、溶連菌も非常に多い印象です。

 3年前から言われていることですが、引き続き、手洗い、うがい、咳エチケットにはご注意下さい。

 秋のアレルギーシーズンでこの時期、耳鼻科が混むのは毎年のことですが、風邪症状、特に発熱、咳の方が多く大変混み合っております。現在の混雑状況は私がこの地でクリニック勤務を始めてから11年目ですが、経験したことのないほどの混み具合です。

 当院はフリーアクセスを基本としており、どのような症状の方も受け入れております。また、予約制ではないため、来院した順に全員診察するシステムです。ただ、この数ヶ月は受付開始30分で50人近い患者さんが来院し、受付1時間で100人近い方が来院します。とても私1人で診察できる人数ではありません。そのため、大変心苦しいですが、私が1日で診察できる患者数を超えた時点で受け付けを終了しております。

 お困りの方の来院を断る事態になり大変申し訳なく思っておりますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

秋の花粉症 〜ヨモギ花粉飛散開始〜

 今年の夏は北海道らしくない暑さでしたね。お陰で秋の花粉飛散は遅れていましたが、とうとう先週から飛び始めたみたいです。先週末よりくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみの症状を訴える患者さんが増えてきました。

 相変わらず、Covid-19(コロナウイルス)、インフルエンザ、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌などの感染症患者も多く受診され、野戦病院の様な状況が続いていますが、注意することは同じ。体調が悪い時は無理をせず、体力を落とさないようによく寝て、よく食べて、手洗い、うがいを行いましょう。

 

季節外れのインフルエンザ流行

 現在、「第9波」と考えられるCovid-19(コロナウイルス)が大流行していますが、そんなさなかに記事でも「異例」と言われる9月初頭からインフルエンザが札幌で流行しています。

 インフルエンザと言えば冬に流行するのが通常で、10月からインフルエンザワクチン接種が開始され、大体年内に接種を終えて、特に受験生などは2月3月の大事な受験期にインフルエンザにかからないように気をつけるのが一般的でした。

 ところが、すでに9月上旬の時点で現在札幌市内の小学校が2校学級閉鎖になっております。感染対策はコロナもインフルも同じく、人ごみを避ける、咳エチケット、手洗い、マスク等ですが、せっかく5類になって、感染対策が緩和されてきた流れに逆行してますね。

 やはりじっくりと時間をかけて体力、免疫力をつけることが重要です。よく寝て、よく食べて、体調の悪い時は無理をしない事が一番だと思います。お困りの際は、病院で診察を受けて下さい。

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クーラー病(冷房病)にご注意

 連日、北海道らしくない猛暑が続いて夜は寝苦しくてつらいですね。せっかく夏休みに入った子ども達も体調を崩してクリニックを受診する方が非常に多いです。気温が高くなって心配なのは熱中症です。特に、暑くなり始めた初夏の時期はまだ体が熱さに慣れていないので熱中症が起こりやすくなります。運動や作業などで沢山汗をかいた時は十分な水分の補給が必要ですが、室内で何もしなくても汗はどんどん出ていきます。特に自分で訴えることのできない乳幼児はすぐに脱水になりますので、十分に水分補給するように気をつけてください。

 もう一つ気にしなければならないのが、いわゆる「クーラー病(冷房病)」です。夜の寝苦しさの解消と熱中症の予防にクーラー、扇風機の利用は大事なことです。ただし、冷たい乾燥した風、特にエアコンは水分を吸収しますので、出てくる空気は非常に乾燥しています。そのため、エアコンをつけっぱなしで寝たために朝のどが痛くなる人が多くみられます。喉が乾燥すると、ホコリ、菌、ウイルスなどがのどに付着しやすくなり、風邪を引きやすくなります。また、体が冷やされ続けるため寒暖差により自律神経が乱れて、頭痛や不眠が悪化することもあります。また、十分にフィルターの手入れをしないとカビが繁殖していることもあります。フィルターは定期的に掃除をしましょう。

 対策として

・直接体に風が当たらないように風向きを工夫する。

・寝入った時間、早朝にはタイマーでエアコンを切る。

・寝間着、マスクなどを利用して乾燥した空気から体を守る。

・水分摂取、加湿を心がける。

まだまだ、暑い日が続きそうです。楽しい夏を過ごすためにも気をつけましょう。

感染症とイネ科花粉症が大流行!

 やはり、この3年間の完璧なる感染対策の代償として、世の中の人達、特に小さな子ども達の免疫力は落ちてしまったようですね。職業柄、「風邪を引かないように気をつけましょう!」といつも言っていますが、全く風邪を引かないのもダメみたいです。今後は「時々、風邪を引きましょう。」と言わないといけないですね。複雑な心境です。

 結局の所、何事もやり過ぎは良くない、ちょうど良い生活が人間には合っているようですね。今後はあまり神経質にならず、程々に気をつけながら日常生活を過ごして、その上で風邪を引いてしまったときはこじらせないように気をつけましょう!と言うのが一番良さそうです。

 

風邪が爆発的に流行

 記事を二つ添付します。一つ目は読売新聞の記事で「子どもの風邪が急増」の記事です。二つ目は「初夏なのにインフルが流行して検査キットが不足」と言う記事です。

 当院でも3月下旬から風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)の患者さん(大人も子どもも)が沢山来院されていて、長時間の待ち時間(最大で4時間待ちの日がありました)となり大きな負担をかけていて申し訳なく思っております。

 私もスタッフも休み時間を返上して対応しておりますが、どうしても医師一人の小さなクリニックでは限界があります。申し訳ありません。

 本来冬に流行するインフルエンザ、夏に流行するヘルパンギーナプール熱アデノウイルス)、RSウイルスなどが混在しており、そこに溶連菌やコロナウイルスも増加中で開院以来の混乱した状況です。

 やはり、この3年間で本来かかって免疫をつけるべき時期に全く風邪にかからずに免疫力が全然無い子供達が5類移行後に活動範囲が広がり、ありとあらゆる風邪にかかり、近くにいる大人がさらにもらう状況が続いているようです。

 それに伴い、風邪薬、検査キットも不足しています。困っている患者さんを助けるのが我々医療従事者の使命ですから、患者さんがいる限り診察に最大限の労力を惜しみませんが、時間当たり診察できる人数の限界に加え、薬品、検査キット不足は努力だけではどうしようもありません。その点についてご理解頂いた上で、長時間の待ち時間についても過度にスタッフを責めないで頂けるとありがたく思います。

 免疫力はすぐにつくものではありません。また、薬品・検査キットの不足は解消までに2,3年要するとも言われています。引き続き、感染対策に気をつけながら、必要ならば受診していただき、寛容な気持ちでお待ち頂けると助かります。

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