クーラー病(冷房病)にご注意

 連日、北海道らしくない猛暑が続いて夜は寝苦しくてつらいですね。せっかく夏休みに入った子ども達も体調を崩してクリニックを受診する方が非常に多いです。気温が高くなって心配なのは熱中症です。特に、暑くなり始めた初夏の時期はまだ体が熱さに慣れていないので熱中症が起こりやすくなります。運動や作業などで沢山汗をかいた時は十分な水分の補給が必要ですが、室内で何もしなくても汗はどんどん出ていきます。特に自分で訴えることのできない乳幼児はすぐに脱水になりますので、十分に水分補給するように気をつけてください。

 もう一つ気にしなければならないのが、いわゆる「クーラー病(冷房病)」です。夜の寝苦しさの解消と熱中症の予防にクーラー、扇風機の利用は大事なことです。ただし、冷たい乾燥した風、特にエアコンは水分を吸収しますので、出てくる空気は非常に乾燥しています。そのため、エアコンをつけっぱなしで寝たために朝のどが痛くなる人が多くみられます。喉が乾燥すると、ホコリ、菌、ウイルスなどがのどに付着しやすくなり、風邪を引きやすくなります。また、体が冷やされ続けるため寒暖差により自律神経が乱れて、頭痛や不眠が悪化することもあります。また、十分にフィルターの手入れをしないとカビが繁殖していることもあります。フィルターは定期的に掃除をしましょう。

 対策として

・直接体に風が当たらないように風向きを工夫する。

・寝入った時間、早朝にはタイマーでエアコンを切る。

・寝間着、マスクなどを利用して乾燥した空気から体を守る。

・水分摂取、加湿を心がける。

まだまだ、暑い日が続きそうです。楽しい夏を過ごすためにも気をつけましょう。