シラカバ花粉が飛んでいます

 緊急事態宣言が発出されましたね。北海道、特に札幌では感染者が激増しています。変異株は私もコワイです。

 そんなときにシラカバ花粉もたくさん飛んでしまいました。不思議なことに2週続けて週末にたくさん飛んでました。

 例年、5月いっぱいは花粉が飛んでいます。積極的に外出して病院受診をお勧めできる状況ではありませんが、鼻・のどの調子が悪いと自分もツライですし、周りの人にも嫌な顔をされてしまいます。どうしてもつらい時はやはりお薬を飲みましょう。

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コロナ禍で増えるVDT症候群

 VDT症候群ってご存知でしょうか?ほとんどの人が聞いたことが無いと思います。VDTとはVisual Display Terminalsの略で直訳すると「端末としてディスプレイが備わっている装置」をさします。簡単に言えば、パソコン、タブレットスマートフォンなどをさします。

 パソコンが普及し始めた1980年頃から知られていた症候群ですが、現代ではパソコン、タブレットスマートフォンの無い生活は考えられないですね。ましてや、昨年からのコロナ禍でテレワーク、オンラインでの作業が推奨され、外出もままならない状況では動画を見たり、ゲームをするぐらいしか楽しみがありません。

 これらのディスプレイを長時間連続して使用することにより起こる症状を総称してVDT症候群と呼びます。代表的な症状は眼精疲労で主に眼科が専門になりますが、肩・首のこりでは整形外科、頭痛では脳神経外科不眠・うつ症状では精神科、そしてめまい症状で耳鼻科、と多くの分野にまたがって様々な症状が起きます。

 最近、当院を訪れるめまい患者さんで特に若い方で不眠、肩こり、頭痛を同時に訴える方が増えてきました。めまいは回転性では無く、ふらつきを訴える方が多いようです。同じ姿勢で画面を見続けることが原因とされています。

 2002年には厚労省からVDT作業におけるガイドラインが発表されています。全部守るのは大変ですが、すぐに実行できることとして、「作業する部屋を明るくすること」「1時間の作業に対して10分から15分の休憩を入れる」という2点を気をつけるだけでも改善が期待できます。休憩中は軽い体操やストレッチ、窓から遠くの景色を眺めるなど目、首、肩をほぐすと良いようです。

 まだ終わりの見えない新型コロナウイルスのせいで気持ちが沈みがちですが、身近に出来ることから工夫しながら明るく過ごして乗り越えましょう!

2021年 春の花粉症 〜ハンノキに続きイチイ(オンコ)花粉が〜

 4月に入りアレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどなど)の方が増えてきました。ハンノキ花粉かと思っていましたが、4月に入ってすぐにイチイの木が大量の花粉を飛ばしていたようです。イチイの木と言ってもピンと来ないかも知れませんが、北海道ではオンコの木と呼ばれる方が多いかも知れません。庭の生け垣などに使われていますので、知らずによく目にしているかもしれません。まだ、飛んでいませんが、もう少しすると北海道の代表的な花粉症であるシラカバが花粉を飛ばし始めます。花粉症の方はご用心。

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オンコの木

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とうとう花粉症開始 ーハンノキ花粉飛んでますー

 3月初旬からアレルギー性鼻炎と思われる患者さんが来院されていましたが、中旬にはハンノキ花粉がたくさん飛んでいたようです。3月23日(火)には札幌区気象台が積雪ゼロの発表をしています。平年より11日早いそうです。もう今年は雪は要らないですね。

 雪解けとともに粉じんや中国から飛んでくる黄砂も飛んでいてアレルギー体質の方にとってはツライ時期の始まりです。今年の花粉飛散量の予想は平年並みらしいですが、換気により屋内にも入り込みますので、皆様ご注意を。お困りの際はお近くの耳鼻科にどうぞ。

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花粉飛び始めた?

 今週は記録的な大雪で初めて公立高校入試が一日順延されたり、全道で特急が運休になったり、雪のトラブルに苦しめられましたが、その二日後には最高気温が10度を超えるまで気温が上昇し大量の雪が一気に溶けました。ここまで寒暖差が激しくなるのも珍しいですね。お陰で体調を崩す人が多く、風邪症状の方が沢山来院されました。

 ただ、その中に明らかに花粉症と思われる患者さんが結構な人数いました。いつも参考にさせて頂いている道立衛生研究所の報告ではまだ花粉は観測されていないのですが、急激な暖かさに春と勘違いした木が花粉を飛ばしているかも知れません。何より、毎年春の花粉症に悩んでいる患者さん方が口をそろえて花粉症の症状が出ていると言っていますので間違いないでしょう。

 例年は3月下旬から患者さんが増えるのですが、今年は早いかも知れません。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどのかゆみなどの症状がある方は花粉症かも?

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耳の病気が増えています 〜寒さ、ストレスなどが関連?〜

 本日よりさっぽろ雪祭りがオンラインで開催となりました。大雪像の無い大通り公園は

寂しい限りです。例年この時期は人の流れも多く、色々な病原菌が道外、国外から持ち込まれ、インフルエンザを始めとする感染症が流行するのですが、今年は全く流行しておりません。ただ、寒さと乾燥で免疫力は落ちますので、寒い年末年始から溶連菌などウイルス以外の風邪はそこそこ流行しています。引き続き気をつけましょう。
 一方、いつもなら暖かくなり新年度が始まる春先に増える、めまい、難聴などの耳に関連した
病気が今年は年末年始から多い気がします。新年度に増える理由は気候の変化による自律神経の乱れ、新学期、入社、転勤、転居など大きな環境の変化による疲労、ストレスのためと考えられています。今回年末年始から増えているのは少なからず、新型コロナウイルスの影響もあるのではないかと思っています。受診した患者さんに聞くと、
・外出自粛による運動不足、会食等ストレス発散の場を奪われる。
・登校、出勤の制限や友人、親戚と直接会う機会の減少。
・テレワーク、オンライン授業などでパソコン、タブレットスマホ画面を見る時間が増えることによる目の疲れ、肩こり。
・音楽鑑賞、動画視聴等を含めてイヤホンを使う時間が長い。
など疲労やストレス、耳への刺激が増えているという訴えを多く聞きます。なにより、終始感染対策に気を配らなければならず、先の見えない不安感も強いと思います。
 withコロナの時代を見据えて、上手く気分転換できる環境を整える必要があるように思います。大がかりなことをする必要はありませんので、1日数回体操をするとか、いつもより小まめに掃除をするとか、貯まっていた物を整理整頓するとか、これまでサボっていたことを少しやるだけでも良いかもしれません。みんなで力を合わせてこの苦境を乗り越えましょう!
 

記録的に寒かった年末年始 〜寒暖差アレルギーにご注意を〜

 北海道の冬が寒いのは当たり前かも知れませんが、今年は年末から寒波が度々日本列島を襲って全国的に寒かったですね。寒さに慣れているはずの札幌でも例年の2倍近い水道トラブル(水道管の凍結、破裂等)があったとニュースで見ました。

 あらためて札幌の年末年始の気温を調べてみると、

・12月29日から1月3日までの間の最高気温が-2度以下だったのは76年ぶり。

・12月29日から1月3日までの連日真冬日だったのは34年ぶり。

・元日の最高気温が-8.9度以下だったのは110年ぶり。

これでは、水道も凍結するはずですね。

 

 寒い時に気をつけなければならないのは「寒暖差アレルギー」です。正式な病名は「血管運動性鼻炎」と言います。温度差が7℃以上あるとアレルギー症状が出やすいと言われています。くしゃみ、鼻水、鼻づまりやのどのイガイガなどが長引く場合は風邪では無くアレルギーかも知れません。お困りの際は耳鼻科にご相談を。