猛暑・熱帯夜 〜熱中症にご注意を〜

 寝苦しい夜が続きますね。北海道とは思えない暑さです。この時期には必ず熱中症で人が亡くなるニュースを目にします。とても残念です。熱中症は注意していれば十分に予防できます。

 

 熱中症は熱を体の外に逃がす働きが弱ってしまうと起こります。特にお年寄りや乳幼児は体温の調整が上手くできませんので、熱中症になりやすいです。

 

 熱中症を予防するためには、

・風通しを良くしましょう。

  エアコン、扇風機、換気扇を上手に使いましょう。

・こまめに水分補給を。

  水、麦茶、スポーツドリンクなどがおすすめ。紅茶、コーヒー、アルコールは利尿作用があるのであまり望ましくない。

・通気性、吸湿性の良い、ゆるい服装を。

  きつめの服は熱がこもってしまいます。服は汗を吸収してくれるし、直射日光、紫外線を防ぐ役目もあるのであまり肌の露出を多くすることはおすすめできません。

 

 頭痛、吐き気が起きたら涼しいところで休みながら水分を補給して。体調が回復しない時は救急車を呼びましょう。

  

講演@北海道リオネット会

 北海道の認定補聴器店の方々が集まる総会で「耳鼻科医の立場から考える難聴の対応」についてお話しさせていただきました。話を盛り込みすぎて、Busyな発表になりましたが、中々反応も良く楽しかったです。

 認知症の一番の要因は難聴だと言われています。難聴を克服すると認知症になる方を1割近く減らせるとも言われています。耳鼻科医と認定補聴器店で協力してこれから益々難聴で困る方を減らせるように頑張っていきましょう!

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イネ科花粉症そろそろ終了か!?

 今年は猛暑のために花粉症も夏風邪も例年より1ヶ月以上はやく始まりましたが、そろそろ終わりに近づいてきました。今年はシラカバ花粉症は低調に終わりましたが、イネ科花粉症は長かったですね。これから2ヶ月近くは花粉症の方には良い季節だと思われます。

 代わりに手足口病を始めとするウイルス性の夏風邪が大流行しております。有効な薬はなく、対症療法しかありません。乳幼児や妊婦は重症になることがありますので、要注意です。よく寝てよく食べて、手洗い・うがいに努めましょう

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夏風邪大流行 〜手洗い・うがいを!〜

 まだ、北海道は大流行というレベルにはなっていませんが、長引く風邪症状でのどの痛み、咳、痰、声がすれが中々直らない子供達がたくさん受診しています。本来7月や8月に流行するはずの夏風邪と呼ばれるウイルス感染症であるプール熱咽頭結膜熱)、リンゴ病(伝染性紅斑)や年中流行する溶連菌の子供達が連日訪れています。
 また、子どもからうつされたと思われる大人も同様に長引くのどの不調で訪れる方が増えています。こまめなうがい、手洗いを!

www.sankei.com

イネ科花粉 〜これから落ち着くかな?〜

 5月26日、27日、28日の猛暑をきっかけに例年より3週間ほど早く始まったイネ科花粉症でしたが、ピークは過ぎたようです。今年の6月は雨が少なく、運動会の日程も順調に消化されました。お陰で花粉もたくさん飛びましたが、そろそろ雨も降りそうです。

 花粉症は徐々に良くなると思いますが、代わりにのどの痛み・違和感、咳、声がすれ、が非常に長引く風邪が流行っていますね。高熱を出す溶連菌やアデノウイルス感染、耳鼻科は専門外ですが、ウイルス性胃腸炎も流行っていますので、引き続き、手洗いうがいに努めましょう

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講演@久光製薬

 1年ぶりに久光製薬さんにお邪魔して講演をしてきました。久光製薬には「サロンパス」や「フェイタス」など誰もが知っているヒット商品が沢山あり、貼り薬のラインナップは充実しています。そこにこのたびアレルギー性鼻炎のための貼り薬が登場しました。

 湿布薬を得意としているだけあって、社員の皆さんも体育会系の方が多く乗りも良くて楽しいのですが、アレルギー性鼻炎は不得意分野と言うことでアレルギー鼻炎、花粉症の現状についてお話ししてきました。

 まだまだ続く花粉症を少しでも楽に乗り切るためにみんなで協力して頑張りましょう!

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イネ科花粉症始まる 〜猛暑が原因?〜

 今年は春のシラカバ花粉は飛散量が少なくてGW明けの大混雑は避けられましたが、例年6月中旬にピークを迎えるはずのイネ科花粉が早くもたくさん飛んでいます。先日の記録的な猛暑が原因かも知れないですね。佐呂間では39度まで上がりましたから、植物も真夏と勘違いしても仕方ないです

 

 カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリに代表されるイネ科植物は雑草、牧草ですので、スギやシラカバのように高い枝から何キロも先まで花粉を遠くまで撒き散らすのでは無く、数十メートルから数百メートルぐらいの範囲に花粉を飛ばします。つまり雑草、牧草の沢山生えている場所に行くと症状が強く出ます

 

 ちょうど運動会シーズンで外に出る機会も増えます。また、暑くなると夏風邪も流行ります。いつもより1ヶ月遅れで耳鼻科が混んできました。お困りの際は早めに受診を!

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