秋の花粉症 〜ヨモギ花粉飛散開始〜

 今年の夏は北海道らしくない暑さでしたね。お陰で秋の花粉飛散は遅れていましたが、とうとう先週から飛び始めたみたいです。先週末よりくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみの症状を訴える患者さんが増えてきました。

 相変わらず、Covid-19(コロナウイルス)、インフルエンザ、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌などの感染症患者も多く受診され、野戦病院の様な状況が続いていますが、注意することは同じ。体調が悪い時は無理をせず、体力を落とさないようによく寝て、よく食べて、手洗い、うがいを行いましょう。

 

季節外れのインフルエンザ流行

 現在、「第9波」と考えられるCovid-19(コロナウイルス)が大流行していますが、そんなさなかに記事でも「異例」と言われる9月初頭からインフルエンザが札幌で流行しています。

 インフルエンザと言えば冬に流行するのが通常で、10月からインフルエンザワクチン接種が開始され、大体年内に接種を終えて、特に受験生などは2月3月の大事な受験期にインフルエンザにかからないように気をつけるのが一般的でした。

 ところが、すでに9月上旬の時点で現在札幌市内の小学校が2校学級閉鎖になっております。感染対策はコロナもインフルも同じく、人ごみを避ける、咳エチケット、手洗い、マスク等ですが、せっかく5類になって、感染対策が緩和されてきた流れに逆行してますね。

 やはりじっくりと時間をかけて体力、免疫力をつけることが重要です。よく寝て、よく食べて、体調の悪い時は無理をしない事が一番だと思います。お困りの際は、病院で診察を受けて下さい。

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クーラー病(冷房病)にご注意

 連日、北海道らしくない猛暑が続いて夜は寝苦しくてつらいですね。せっかく夏休みに入った子ども達も体調を崩してクリニックを受診する方が非常に多いです。気温が高くなって心配なのは熱中症です。特に、暑くなり始めた初夏の時期はまだ体が熱さに慣れていないので熱中症が起こりやすくなります。運動や作業などで沢山汗をかいた時は十分な水分の補給が必要ですが、室内で何もしなくても汗はどんどん出ていきます。特に自分で訴えることのできない乳幼児はすぐに脱水になりますので、十分に水分補給するように気をつけてください。

 もう一つ気にしなければならないのが、いわゆる「クーラー病(冷房病)」です。夜の寝苦しさの解消と熱中症の予防にクーラー、扇風機の利用は大事なことです。ただし、冷たい乾燥した風、特にエアコンは水分を吸収しますので、出てくる空気は非常に乾燥しています。そのため、エアコンをつけっぱなしで寝たために朝のどが痛くなる人が多くみられます。喉が乾燥すると、ホコリ、菌、ウイルスなどがのどに付着しやすくなり、風邪を引きやすくなります。また、体が冷やされ続けるため寒暖差により自律神経が乱れて、頭痛や不眠が悪化することもあります。また、十分にフィルターの手入れをしないとカビが繁殖していることもあります。フィルターは定期的に掃除をしましょう。

 対策として

・直接体に風が当たらないように風向きを工夫する。

・寝入った時間、早朝にはタイマーでエアコンを切る。

・寝間着、マスクなどを利用して乾燥した空気から体を守る。

・水分摂取、加湿を心がける。

まだまだ、暑い日が続きそうです。楽しい夏を過ごすためにも気をつけましょう。

感染症とイネ科花粉症が大流行!

 やはり、この3年間の完璧なる感染対策の代償として、世の中の人達、特に小さな子ども達の免疫力は落ちてしまったようですね。職業柄、「風邪を引かないように気をつけましょう!」といつも言っていますが、全く風邪を引かないのもダメみたいです。今後は「時々、風邪を引きましょう。」と言わないといけないですね。複雑な心境です。

 結局の所、何事もやり過ぎは良くない、ちょうど良い生活が人間には合っているようですね。今後はあまり神経質にならず、程々に気をつけながら日常生活を過ごして、その上で風邪を引いてしまったときはこじらせないように気をつけましょう!と言うのが一番良さそうです。

 

風邪が爆発的に流行

 記事を二つ添付します。一つ目は読売新聞の記事で「子どもの風邪が急増」の記事です。二つ目は「初夏なのにインフルが流行して検査キットが不足」と言う記事です。

 当院でも3月下旬から風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)の患者さん(大人も子どもも)が沢山来院されていて、長時間の待ち時間(最大で4時間待ちの日がありました)となり大きな負担をかけていて申し訳なく思っております。

 私もスタッフも休み時間を返上して対応しておりますが、どうしても医師一人の小さなクリニックでは限界があります。申し訳ありません。

 本来冬に流行するインフルエンザ、夏に流行するヘルパンギーナプール熱アデノウイルス)、RSウイルスなどが混在しており、そこに溶連菌やコロナウイルスも増加中で開院以来の混乱した状況です。

 やはり、この3年間で本来かかって免疫をつけるべき時期に全く風邪にかからずに免疫力が全然無い子供達が5類移行後に活動範囲が広がり、ありとあらゆる風邪にかかり、近くにいる大人がさらにもらう状況が続いているようです。

 それに伴い、風邪薬、検査キットも不足しています。困っている患者さんを助けるのが我々医療従事者の使命ですから、患者さんがいる限り診察に最大限の労力を惜しみませんが、時間当たり診察できる人数の限界に加え、薬品、検査キット不足は努力だけではどうしようもありません。その点についてご理解頂いた上で、長時間の待ち時間についても過度にスタッフを責めないで頂けるとありがたく思います。

 免疫力はすぐにつくものではありません。また、薬品・検査キットの不足は解消までに2,3年要するとも言われています。引き続き、感染対策に気をつけながら、必要ならば受診していただき、寛容な気持ちでお待ち頂けると助かります。

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新型コロナ激増(1.6倍)、インフルエンザ横ばい(1.2倍)

  新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから感染者数の定期報告がなくなり、感染の推移がわかりにくくなりました。一喜一憂しなくて良くなったのは良いことですが、水面下ではかなりの勢いでコロナ感染者が増えています。当院でも発熱者に様々な感染症の検査をしておりますが、コロナ陽性者がかなり多い印象です。

 私が最も信頼している下水サーベイランスでもコロナウイルスは激増しています。また、インフルエンザも例年ならばとっくになくなる時期ですが、少ないながらも横ばいが続き、当院でもいまだにインフル陽性者が出ています。他にも溶連菌、アデノウイルス、RSウイルスさらに季節外れのヘルパンギーナの子どももいました。

 過度に恐れる必要はありません。毎年、必ず流行します。平常通りの生活を続けながらも油断はせず、必要に応じてマスク着用、手洗い、うがいを続けましょう。

 

インフルエンザ再び増加!

 5月8日より新型コロナウイルス感染症が5類に位置づけられてから、当院でも発熱患者の診察をする機会が増えました。今週の数日のみの状況ですが、インフルエンザにかかっている患者さんが多い印象です。

 札幌市の報告でも、4月末でほぼ0に近づき、例年ですとこのまま落ち着いていくはずなのですが、今年だけ例外的に5月に入り再増加しております。理由はわかりませんが、これまでにない傾向です。コロナも増加傾向ですので、引き続き十分な感染対策をお願い致します。